エクウスの学名で呼ばれるウマやロバの直接
の先祖は、200万年前から100万年前にあらわ
れたと考えられている。
ヒトは古い時代からウマを捕食し、あるいは毛
皮を利用していたことが明らかにされており、旧
石器時代に属するラスコー洞窟の壁画にウマ
の姿がみられる。
純粋な野生のウマは、原産地の北アメリカを含
め、人間の狩猟によりほとんど絶滅した。
日本においては、平安時代には、いわゆる競馬
が行われていたというはっきりとした記録があ
り、盛んに行われていた。
「競馬式(こまくらべ)」、「きおい馬」、「くらべ
馬」、「競馳馬」等と称して、単に馬を走らせて競
う走馬、弓を射る騎射などが行なわれ、勝者と
敗者の間では物品をやり取りする賭け行為も行
われている。
この競馬の起源は尚武(武術の研鑽)にあった
と考えられるが、平安時代を通じてもっぱら娯楽
へと変遷したと考えられる。
一方、宮廷儀礼として様式化された「競馬」は
やがて神社にも伝わり、祭礼としての競馬も営
まれるようになった。
このなかでは、賀茂別雷神社(上賀茂神社)で
毎年五月に行われる賀茂競馬が有名である。
賀茂競馬は古代から中世を通じて継続し、応仁
の乱による荒廃の際でも万難を排して開催さ
れ、日本の馬事文化における極めて伝統的な
行事として確固たる地位を築いている。